
白内障は水晶体がにごる病気です。
にごりが濃いとそれだけ視力が低下します。
また、まぶしい、かすみ、眼が疲れるなどの症状を訴えられる患者様もいます。

視力検査
細隙灯(さいげきとう)顕微鏡で白内障のにごりの程度を検査します。眼圧検査、眼底検査など他の病気がないかも検査します。糖尿病網膜症、緑内障などがあれば、まずその病気の検査・治療を行います。

にごりが軽いうちは目薬でようすみます。目薬は進行を遅らせるためで、見やすくすることはできません。
にごりが濃くなり、視力低下・かすみ・まぶしさが気になるようなら手術を行います。
昔は、日常生活がいよいよできなくなったときに手術をするものでしたが、現在の手術はほぼ安全になってきており、合併症はほとんどありません。
あまり待ちすぎると、かえって手術が難しくなり、視力が思ったより出ないことがあります。

当院では白内障手術を日帰り手術で行っています。
手術室は前日より紫外線照射、手術当日ヘパフィルターにて室内を清浄化しています。
患者様には手術1時間前に来院していただきます。手術前の目薬(ヒトミをひらく目薬)を15分ごとにさします(看護師がします)。
手術室では、血圧計、心電図などをつけたあと、眼の消毒をします。消毒が終わったら、いよいよ手術の開始です。気をつけることは、できるはんいでいいですので、顔を動かさないようにすることです。手術は通常の症例で約10分かかります。白内障のにごりが硬く、手術が難しい場合は30分から1時間かかります。麻酔は十分しますので、手術中の痛みは基本的にありません。手術が終わりましたら、30分ほど休んでいただき、帰宅します。
- 白内障手術の費用 片目
- 1割負担 2万円以下
- 3割負担 6万円以下
※手術中に使うお薬によって変わります。
- 手術1週間前 術前検査 抗菌目薬開始
- 手術前日 (月) 視力検査
- 手術当日 (火) 午後 手術
- 手術2日目(水) 午前 眼帯交換 診察 目薬をはじめます
- 手術3日目(木) 午前 眼帯除去 診察
- 手術5日目(土) 視力・眼圧・診察
- 手術7日目(月) 診察
- 手術10日目(木) 視力・眼圧・診察
以降症状にあわせて、1週間後、2週間後、1ヵ月後と間隔は広がります。
人はなぜ老眼になるのでしょうか?
答えは水晶体の動きにあります。遠いところをみるときは水晶体は薄く、近くをみるときは厚くなります。
距離によって、水晶体は幅を変え、ピントを調節しているのです。
ところが、年とともに水晶体の幅が変わらなくなります。遠くをみても、近くをみても、水晶体の幅は同じで、動かなくなるわけです。
これが老眼の状態です。
水晶体の幅が変わらなくなったら、どうするか?メガネ(老眼鏡)で補うわけです。
このメガネをつけはずしすること、または遠近両用メガネでは視線をうつすことのわずらわしさから開放されたら
どんなにすばらしいことでしょう。
多焦点眼内レンズを使った白内障手術で老眼を治せます。

- 手術方法は通常の白内障手術とまったく同じ。ただ挿入するレンズを多焦点眼内レンズとするだけです。
- 手術はいたみがなく、約10分で終わります。
- 90%の方がメガネなしで生活できます。
このようにメガネがはずせることが大きな特徴ですが、いくつか欠点もあります。
- 中間距離が多少ぼやける。
- 10%の方がメガネが必要になる。ただし、必要となるメガネは遠近両用ではありません。通常(単焦点)の遠く用のメガネです。 遠く用のメガネで、遠近両用のように視線を変えることなく遠くも近くも見えます。
- 夜間車のブレーキランプなど光るものがにじんでみえる。
- 手術後視力が1.0以上に改善したとしても、人によっては、見えることは見えるが、多少ぼやけると感じる場合がある。
- 自費診療であること。
以上の欠点はありますが、メガネがはずせる可能性が高く、実際メガネなしで生活できたときの満足感は大きいと思います。 詳しくは医師へご相談ください。
※写真をクリックすると拡大写真をご覧いただけます。
糖尿病網膜症になってもほとんどの方は症状がありません。
症状が出たときにはもう遅いということもしばしばあります。
症状がなくても検診しましょう!
糖尿病網膜症とは

血糖値の高い状態が続くと、特に細い血管が徐々につまってきます。 網膜にも細い血管がたくさんあり、それらがつまっていきます。血管がつまるとそこから先へ血液が進めなくなり、出血します。たいていこのときの出血は、網膜の視力に大事な部分(黄斑)には出血しません。ですから、網膜に出血してもよく見えるわけです。さらに血糖が高い状態をほうっておくと、網膜の細い血管がもっとつまり、網膜の栄養や酸素がいきわたらなくなります。こうなってくると、網膜は新しい血管を作ります(新生血管)。新生血管はできたての弱い血管なので、大量に出血したり、増殖膜といって、かさぶたのような膜をつくります。この時期になると視力は低下することが多いです。
糖尿病網膜症の治療
治療に1番大事なのは内科での血糖コントロールです。血糖コントロールが悪いと、眼科の治療をおこなったとしても進行してしまうことが多いです。
レーザーはなぜ必要?

次に大事なのが、新生血管ができる前、適切な時期にレーザーをうつことです。
たとえ、新生血管ができても、 レーザーをうつことで、新生血管を多くの場合なくすことができます。新生血管は、視力低下の最大の原因です。新生血管を完全に退治することが大切です。しかし、レーザーはいたいし、ときにはレーザーにより見えづらくなります。どうしてレーザーをうたないといけないのか?と疑問を持つ患者様も多いです。では、網膜の細い血管がつまっているにもかかわらず、レーザーをせずほうっておくとどうなるのでしょうか?全員とはいいませんが、多くの場合、視力が低下し、しばしば失明することとなるでしょう。確かにレーザーはいたいし、見えるようにはならないし、大変です。でもまったく見えなくなってしまってからでは遅いです。適切な時期に、がんばってレーザーを受けましょう。最後に、なによりも大事なのは検診です。糖尿病網膜症となっても長い間症状はありません。知らないうちに進行する病気です。手遅れとならないように、定期的に検診を受けましょう。
どんな病気?

ものがゆがむ症状からはじまり、徐々にまたは急激に視力が低下する病気です。ほうっておけば、視力は最終的に0.01以下に低下します。しかし、まったく見えなくなるのではなく、中心はみえなくなるのですが、まわりはみえます。(みたいところは見えないけど、まわりは見える)50歳以上の方におこります。
タバコをよく吸う方におこりやすいといわれています。網膜(光を感じる場所)とくに黄斑(網膜の中でもとくに視力にかかわる場所)の下に、弱い血管の膜(脈絡膜新生血管)ができます。その脈絡膜新生血管から血が出たり、水が漏れたりして、網膜をいためていく病気です。
治療は?
一旦みえにくくなると、なかなか良くすることが難しい病気です。治療の目的は、悪くならないように予防することです。しかし、治療にもかかわらず、長い目で見ると再発し、進行する場合もしばしばあります。基本的に、早期発見・早期治療が有効です。治療法は主に以下の4つです。
1) 光線力学的療法(PDT)
- 方法
-
まずお薬を注射します。そのお薬は、光に当たると、その周りの血管をつまらせます。お薬を注射して15分後、赤い光をあてます。光を当てる時間は1分半ほどです。
これで治療は終了です。光を当てている間は痛みもありません。 - 注意事項
- お薬を注射してから5日間は直射日光、裸電球を避けてください。もし、ある程度の時間日光にあたると、強い日焼けになる恐れがあります。蛍光灯、テレビは大丈夫です。1回の治療で、効き目が十分に出ないことが多く、治療は数回必要です。
2) ルセンティス・マクジェン硝子体内注射
最も新しい治療法です。アメリカではPDTより視力改善率が高いとされ、第一選択の治療法となっています。日本では、PDTがよく効く方も多いので、病状に応じて治療法が変わります。
- 方法
- 消毒後、前房水(目の中の水)を少し抜いた後、眼球内(硝子体内)にごく少量(0.05ml)注射します。
- 注意事項
- PDTと同様再発すれば、くりかえし注射が必要となる。
確率は非常に少ないが、網膜剥離、眼内炎を起こす可能性がある。
3) 網膜光凝固(レーザー)

この治療法は、脈絡膜新生血管だけでなく、網膜もいためます。黄斑(視力に一番大事な場所)の下に病変があるときにこの治療をすると、黄斑をいためてしまい、視力が必ず低下します。したがって、脈絡膜新生血管が黄斑の下にない場合におこないます。
4) ケナコルトテノン嚢下注射
加齢黄斑変性の中には上記の治療単独では効きにくいタイプのものがあります(RAP;網膜血管播種状増殖)。この場合、PDT、ルセンティス硝子体内注射とともにケナコルトAという薬剤を目の外側に注射します。

視神経がいたんでいく病気です。視神経がいたんでいく原因は、眼圧(目の中の水圧)により視神経がおされることです。
視神経の血のめぐりが悪くなりいたんでいくという説もあります。緑内障には急激に症状が出るタイプ(緑内障発作)のものもありますが、たいていの場合、痛みもなくゆ~っくりすすみます。そのほか、続発緑内障といって、たとえば目を強く打った後(外傷性)、リンデロン、フルメトロンなどの目薬を長期間さすと、その副作用で緑内障となるもの(ステロイド性)ぶどう膜炎が原因となって起こるものがあります。これらは治療法にバリエーションがあり、ここでは省略します。
症状と治療
- 1) 急激に症状が出るタイプ(急性閉塞隅角緑内障、緑内障発作)の場合
- 急にみえにくくなり、白目の充血、頭痛、嘔気嘔吐がおこります。かなりしんどい症状となります。 頭痛も起こるので、まちがえて内科へ受診してしまう方もいます。治療はレーザーで茶目(虹彩)に1箇所小さな穴をあけます(レーザー虹彩切開術)。入院の必要はなく、その日のうちに帰れます。症状が出て数日の場合この方法でおさまることが多いです。レーザーでおさまらない場合は、白内障手術や隅角癒着解離術(目の中の水の出口を広げる手術)を加えておこないます。
- 2) 痛みもなくゆ~っくりすすむタイプ(正常眼圧緑内障、原発開放隅角緑内障など)の場合
- 長い間無症状です。いたみもありません。徐々に視野(見える範囲)が欠けてきて、見える範囲が狭くなってきます。ほっておけば失明することがあります。
- 治療に入る前に大事なことがあります。
眼圧は変動することです。たとえば、眼圧が25mmHgである方が、別の日にはかると21mmHgとなることもあります。眼圧が25mmHgの日に、眼圧を下げる目薬を出した場合、別の日にはかった21mmHgは目薬によって下がったのか、自然に(変動の範囲で)さがったのかわかりません。つまり、目薬が効いたのか効いてないのかわからなくなります。 - この問題を解決するために、最初は無治療で眼圧を測ります(3回から5回)。しかも測る時間を変えます(日内変動があるため)。たとえば、午前中に3回午後に2回というようにはかります。そして、眼圧の平均値(ベース眼圧といいます)を計算します。ベース眼圧を基準に治療効果があるのかどうかを判定します。治療は眼圧を下げることです。眼圧を下げることで、視野障害の進行を止めます。 あくまでも、悪くならないように予防することが目標で、すでに視野障害がある場合、よくすることはできません。では、どうやって眼圧を下げていけばよいのでしょうか?
-
まず目薬で眼圧を下げます。定期的に視野検査を行い、視野が狭くなってくるようなら、さらに眼圧を下げます(目薬を追加)。たくさんの目薬(多くても3種類が限度)を使っても、視野障害が進むようなら、手術で眼圧を下げます。手術も目薬と同じように悪くならないようにすることが目的です。緑内障の手術をしたからといって、見やすくなるわけではありません。緑内障のほとんどは自覚症状がありません。大切なのは検診です。40歳以上の方は年に1度の眼科検診をすすめます。
未熟児網膜症は未熟児とくに在胎週数が30週未満、出生体重が2000g未満に発症しやすく、これらが低いほど、レーザーで治療が必要となる確率も高くなります。小さいうちに生まれてきた場合、網膜(眼底の光を感じる場所)の血管もまだ発育が不十分です。生後、網膜の血管はひきつづき伸びようとします。血管が伸びていく過程で、ときに網膜の血管が充血し、枝分かれが多くなります。病気が進行すると、充血した血管から増殖膜とよばれるかさぶたみたいなものができます。この状態がさらに悪くなると、増殖膜が網膜を引っ張り、網膜剥離となり失明することがあります。
未熟児網膜症はI型とII型にわけられます。
I型は悪くなるとしてもゆっくりです。たとえ悪くなってもほぼレーザーでおちつかせることが可能です。
II型は急激に進むタイプです。レーザー治療にもかかわらず、ときに失明するのがこのタイプです。通常未熟児網膜症はNICU(新生児集中治療室)のある病院で検診、治療してもらうことがほとんどです。NICU退院後、レーザーの追加をすることはほとんどありません。当院でもレーザー後の検診含め、未熟児網膜症の検診は可能です。その際には、現在通院中の眼科の紹介状をご持参ください。
斜視の症状と治療
通常ものをみるときは、両目ともそのものに目線を向けます。斜視の場合は、片目はそのものに目線を向けることができるのですが、もう片方の目が違うところを見ている状態です。もう片方の目が外にずれていれば外斜視、内側にずれていれば内斜視です。片方の目がずれていると、どういう不都合が起こるのでしょうか?
- 1) 立体感がなくなります。
- ハシでおかずをとろうとしても距離が合わないなどです。ただし、小さいころから片目での生活に慣れている場合、こういった不都合を感じることは少ないです。
- 2) 目が疲れやすくなります。
- 3) 弱視になる可能性
- 小さいお子さん(7歳以下)でかつ、決まったほうの目だけが斜視になる場合、弱視になる可能性があります。
- 4) みため
- みための問題も大事です。お子さまの場合、いじめにつながる可能性もあります。
調節性内斜視はメガネで治る斜視です。メガネを常用するようがんばってください。そのほかの斜視の治療は主に手術です。(プリズムメガネで治療できる方もいますが、少ないです。) お子さんの場合、まず弱視があれば、弱視の治療を行います。その後、小学校へ入る前ごろに手術を行います。ただし、先天性内斜視の場合、立体視をできるだけ獲得するため1歳にならないうちに手術をすることがあります。成人の方で急に斜視になった場合、多くはまず6ヶ月は様子見ます。6ヶ月たっても斜視が残っているようなら手術を行います。 斜視が急にでてきたとき、大切なことはまず原因を調べること(脳のMRI検査など)、定期的に眼の位置を調べることです。
弱視の症状と治療
生まれたての視力はいくらぐらい?誰も正確にはかったことはないですが、0.01といわれています。その後成長とともに、視力は発達し、およそ7歳になるころには1.0となります。弱視とはこの視力の発達の途中で(7歳までの間に)何らかの理由で”ぼやけた”映像が網膜にあたりつづけ、視力が発達しない状態です。メガネをかけても、視力は1.0以上とはなりません。原因としては遠視、乱視、斜視が多いです。治療で大事なことは、治療に年齢制限があることです。7歳を越えてしますと、なかなか治りません。早期発見早期治療が大切です。遠視、乱視などがある場合、まずメガネをかけます。子供さまの場合、ピントを合わせる力が強く、ピントを合わせる力を弱める目薬をさしてからメガネの度数を測ります。メガネでも視力が良くならない場合、良い方の目をかくし、弱視のほうの目だけで見る訓練をします。
水晶体は遠くのものを見るときは薄く、近くのものを見るときは厚くなります。とくに小学校の低学年のお子さまが、長時間近くのものを見ていると、水晶体が厚くなったままとなり(遠くのものを見ても水晶体が薄くならない)みかけ上近視のようになります。これを仮性近視(調節緊張)とよびます。治療は、目薬か訓練をします。いずれも、厚くなった水晶体を薄くなるようにすることが目的です。
1) 目薬 寝る前に1滴さしてください。毎日続けないと効き目がでません。ただし、昼間にさすとぼやけてしまうので、昼間にはささないでください。
2) 訓練 ワック(D5000)という機械を使います。その機械をのぞきこむと、風景が見えます。その風景が遠くにいったり、近づいたりしますので、それを みつづけます。約5分間のトレーニングです。トレーニングは週1回のペースでがんばりましょう。3ヶ月おこない、その時点で良くならなければ、メガネ処方を考えましょう。メガネはずっとかけておく必要はありません。黒板の字が見えにくいときだけにかけてもいいです。
まぶたがピクピクする症状は日常よくあります。数週間続く場合もありますが、ほとんど自然に治り、心配いりません。治療が必要な眼瞼けいれん(本態性眼瞼痙攣)というのは、まぶたがけいれんすることにより、目を開けるのがつらい、まぶしい、コロコロするなどの症状(ドライアイの症状と共通するところが多い)、ひどい場合は目を開けることができなくなります。原因は不明です。治療はボトックス注射を行います。まぶたの皮下に6ヶ所注射します。痛みが少なくなるよう、もっとも細い針でおこないます。効き目はさまざまですが、症状が軽くなることが多いです。難点は3ヶ月ごとに注射が必要となることが多いこと、たまに、まぶたが下がったまま上がらなくなる副作用があることです(3ヶ月で元に戻ります)。似たような病気で片側性顔面けいれんというのがあります。これはまぶたのけいれんが最初の症状ですが、ほっぺた、口のはしっこがけいれんすることもあります。脳外科で手術することにより、完治させることができますので、まず手術をおすすめします。しかし、手術をしたくない場合はボトックス注射をおこないます。注射は良く効きますが、3ヶ月ごとに注射が必要となります。
オルソケラトロジーとは
夜 コンタクトをつけて寝ます 朝 起きたらコンタクトをはずして・・・
日中は裸眼で過ごすことができる!
これが最大の特徴です。
角膜(黒目)はもともと人間が持っているメガネのようなもので、ピントを合わせる役目があります。 このコンタクトレンズを装用すると、角膜を変形させ、ピントがちょうどあうようになります。コンタクトレンズをはずしても、角膜はしばらく(約1日)変形したままとなりますので、裸眼で見えるようになるわけです。コンタクトレンズはオルソケラトロジー用に設計されたもので、酸素透過性にすぐれています。正しく扱えば、コンタクトレンズによる角膜障害の心配はありません。

オルソーKレンズ。4つのカーブを持つオルソケラトロジー専用のレンズです。
- [通院スケジュール]
- 翌日、1週間後、2週間後、1ヶ月後、その後3ヶ月後毎
- [注意点]
- 1) 毎晩コンタクトレンズを付ける必要があります。
※コンタクト装用を中止すると、1週間で元に戻ります。(それだけ安全といえます。) - 2) とくに装用開始して間もないうちは、視力が変動することがあります。約1カ月で安定します。
- 3) コンタクトレンズは1-3年で交換が必要です。
- [費用]
- 1) 片眼 75000円 両眼 150000円 (税込)
- 2) オルソケラトロジーは自費診療になります。
上記費用にはレンズ代、一年間の診察・検査費用が含まれます。 - 3) 2年目以降の検診は1年間12000円(税込)
- 4) コンタクトレンズ交換費用(破損・紛失時も含む)
検診を受けている場合 片眼につき 31500円(税込)
検診を受けていない場合 片眼につき 42000円(税込) - 5) 角膜障害など点眼治療が必要な場合は別途費用が必要です。
- 6) ケア用品は市販のハードコンタクトレンズ用のものが使えます。別途費用が必要です。
オルソケラトロジー用レンズメーカーのHPです。
2010年7月 白内障手術後に生じた黄斑浮腫 (Irvine-Gass syndrome)
涙点閉塞
| 症状 | 涙がこぼれる まぶたのふちがただれる |
|---|---|
| 病名 | 涙点閉塞 まぶたのふちに開いた小さな穴が涙点です。上まぶた、下まぶた1箇所ずつあります。 この穴はノドのほうへとつながる管の入り口です。 入り口がふさがると当然涙は外へこぼれます。 |
治療 | 手術で治します。 入り口を小さなナイフで切ったあと、シリコンチューブを切った穴へ通して留置します。 数ヶ月してからシリコンチューブを抜きます。 |
-

▲正常の涙点です。
-

▲涙点がつまっています。
結膜下出血
| 症状 | 突然白目が真っ赤に! |
|---|---|
| 病名 | 結膜下出血 | 治療 | 自然に良くなります。(目薬は必要ありません) 結膜の血管は細くて弱いです。これといいった原因がなくても出血しやすいところです。鼻血と同じ理屈です。 一旦出た血はゆっくり自然吸収します。1週間から2週間かかりますので、気長に待ってください。 |
結膜結石
| 病名 | 結膜結石 |
|---|---|
| 症状 | ゴロゴロ、チクチク。異物感。 年齢とともに出やすい体質の方は出てきます。慢性の炎症が原因といわれています。 |
治療 | 針でほじくりだします。 |
-

▲下まぶた。アッカンベーをしたところです。白い粒が結膜結石です。
中心性しょう液性脈絡網膜症
| 病名 | 中心性しょう液性脈絡網膜症(眼底の網膜に水ぶくれができる病気です) |
|---|---|
| 症状 | 視野の真ん中あたりが暗い、サングラスかけたように見える、色あいが違う、視力低下 中年の男性に多いです。ストレスが原因といわれています。 |
治療 | ほとんどの場合、自然に治ることが多いので、まず待ちます。 3ヶ月たっても治らなければ、レーザー、PDT、などを行います。治療せず、様子を見ることもあります。 |
-

▲初診時。眼底写真です。よく見れば、水ぶくれがあります。
-

▲初診時。OCT(眼底の断面図)です。水ぶくれがあります。視力(0.9)。
-

▲1ヵ月後。自然に治りました。視力(1.0)。
治っても、生活に支障はないが、ほんの少し暗い感じとか色合いがおかしいなどの症状が残ることがちょくちょくあります。
加齢黄斑変性
| 病名 | 加齢黄斑変性(眼底の黄斑という視力に大事な部分を中心に出血したり、水ぶくれが起こる病気です) |
|---|---|
| 症状 | ものがゆがんで見える、視力低下 | 治療 | ほとんどの場合、最近はルセンティスというお薬を目の中に注射します。 ルセンティスは1ヶ月に1回の注射を3ヶ月おこないます。(計3回注射します) その後は再発したら注射します。 よく効くお薬です。 問題点は再発すると、繰り返し注射が必要になることです。 |
-

▲ルセンティス注射前。左眼のOCT(眼底の断面図)です。赤矢印の部分に水がたまっています(漿液性網膜剥離)。
このままおいておくと徐々に視力が低下します。視力(0.8)。 -

▲注射2回行って1週間目、水の量が減っています。視力(0.8)。
視力は良くならないことが多いです。基本的に悪くならないようにする治療です。
オルソケラトロジー
| オルソケラトロジー | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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"コンタクトを日中つけたくないけど、レーシックは受けたくない。"そういう方にむいています。
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▲オルソKレンズは4段階のカーブを持つハードコンタクトレンズです。
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▲治療前の角膜トポグラフィー 角膜の表面のカーブを測る検査です。
青いカーブがゆるいことを表します。両眼とも真ん中は水色です。 -

▲治療後の角膜トポグラフィー 真ん中が青く変わってます。近視が矯正されていることを意味します。
多焦点眼内レンズ(白内障手術)
| 多焦点眼内レンズ(白内障手術) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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▲多焦点眼内レンズです。レンズに幾重にも同心円があります。
遠くのものと近くのもの、同時にピントが合う構造になっています。
緑内障の手術後(線維柱帯切除術後)の注意点
| 緑内障の手術後(線維柱帯切除術後)の注意点 |
| 緑内障の治療は、眼圧を下げることで、視野障害の進行を予防します。 緑内障はある種の緑内障を除いて、多くの場合目薬で眼圧を下げます。 目薬では眼圧が下がりきらず、視野障害が進行する場合、やむなく手術します。 下の文は、緑内障手術の一つ、線維柱帯切除術についての話です。 この手術をすると、上方の結膜(白目)に水ぶくれ(濾過胞)ができます。 濾過胞は目の中(前房)とつながっていて、前房の水が濾過胞に漏れてきて眼圧を下げています。 濾過胞が小さくなったり、なくなると、眼圧は上がります。 濾過胞が破れると、外からのばい菌が目の中に入ります。 手術後の注意点は、 破れたり、汚い水がかからないようにしましょう。 決して目をこすらないこと。プールなどにも入らないほうがいいです。 |
-

▲術後3ヶ月。上方の結膜(白目)に水ぶくれ(濾過胞)ができています。
この水ぶくれの面積が大きいほど眼圧は下がります。
眼圧は術前46mmHg 術後12mmHg。視力1.2。 -

▲術後1ヶ月。他院で数年前に手術し、当院で再手術しました。
眼圧は術前3種類の目薬をさして25mmHg。 術後15mmHg。視力0.8。
眼瞼腫瘍(パピローマ)
| 病名 | 眼瞼腫瘍(パピローマ) |
|---|---|
| 症状 | 見た目に困る、(まぶたのふちにできると)視界が妨げられる |
| 原因 | パピローマウイルスが感染するとおこります。いわゆる"イボ"です。 |
| 治療 | 症状が気になるようなら、手術で取ります。手術でとったイボは念のため"ガン"ではないか病理検査をします。多くの場合糸で縫いませんので、抜糸も必要ありません。翌日には眼帯もとれます。 |
-

▲術前写真です。
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▲術後1週間目の写真です。まだ切った痕はわかりますが、3ヶ月後くらいでほぼわからなくなります。
網膜中心静脈閉塞症による黄斑浮腫
| 病名 | 網膜中心静脈閉塞症による黄斑浮腫 |
|---|---|
| 症状 | 見えにくくなる、ものがゆがんでみえる |
| 原因 | 網膜の血管(静脈:眼から心臓の方に戻っていく方向の血管)が根元でつまってしまう病気です。血管がつまると、心臓へ戻れなくなった血があふれだします(網膜出血)。それとともに水分も漏れてきて、 網膜の視力に最も大事な場所、黄斑という場所に水ぶくれができる(黄斑浮腫)病気です。ほっておけば視力が 0.1以下に落ちる可能性が高いです。 |
| 治療 | 治療しても改善しないことが多いです。悪化予防に治療すると考えた方がいいです。原因を取り除く(つまった血管を元に戻す)ことはできないので、どの治療も決め手に欠けます。アバスチンの硝子体内注射、ケナコルトAテノン嚢下注射、場合によっては手術。 |
-

▲眼底写真。網膜出血があります。
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▲OCT(眼底の断面図)。黄斑(網膜の中でも、視力に最も大事な場所)に水ぶくれがあります。視力(0.1)
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▲眼底写真。ケナコルトテノン嚢下注射後3カ月。無血管野に対してレーザーをおこなった。
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▲写真2と同じ日のOCT。黄斑が正常な形に回復しつつあります。f視力(0.4)。6か月経過したが再発なし。
網膜硝子体牽引症候群
| 病名 | 網膜硝子体牽引症候群 |
|---|---|
| 症状 | 見えにくくなる、ものがゆがんでみえる |
| 原因 | 網膜の視力に最も大事な場所、黄斑という場所が引っ張られて、いたんでしまう病気です。引っ張っているのは硝子体です。硝子体はもともと人間の目のなかにある透明なゼリー状のものです。年齢とともに誰でも硝子体はちぢんできます。通常なら硝子体がちぢんだ結果、網膜と離れますが、この病気の場合は、体質的に黄斑と硝子体のくっつきが強いためおこります。 |
| 治療 | 視力やものがゆがんで見える程度が強ければ手術。待てるようなら経過観察(自然に治ることもあります。目の病気の履歴参照してください)。 |
-

▲術前の眼底写真。硝子体がひっぱているかどうかはこの写真ではわかりません。
-

▲術前のOCT(眼底の断面図)。黄斑(網膜の中でも、視力に最も大事な場所)が硝子体に引っ張られて、黄斑が膨化している。
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▲術中写真。硝子体カッター(青矢印)で硝子体(赤矢印)を網膜からはがしているところです。
-

▲術後2週間目のOCT。引っ張っていた硝子体はなくなり、黄斑が正常な形に回復しつつあります。
硝子体出血
| 病名 | 硝子体出血 |
|---|---|
| 原因 | 糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症など。これらは網膜の血管がつまる病気です。血管がつまると、栄養・酸素が網膜に届かなくなるので、新しい血管が生えてきます(新生血管)。この新生血管は血管の壁が弱いので出血しやすいのです。硝子体出血の一番多い原因です。 そのほか、網膜裂孔、外傷、テルソン症候群などがあります。ひとえに硝子体出血といっても原因は様々です。 他眼の状態、エコーで原因を推定しますが、手術して初めて原因が分かる場合もあります。 |
| 治療 | 基本的に経過観察し、出血が引かなければ硝子体手術を行います。しかし、状況によってはすぐに手術する場合もあります。 |
-

▲術前の眼底写真。硝子体出血のため写真全体が赤い。視力は眼前手動弁(手を振ってるのがわかる程度の視力)。
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▲術中写真。硝子体出血(青矢印)を硝子体カッター(緑矢印)で吸いとっている。術前には硝子体出血で見えなかった視神経乳頭(赤矢印)が見えている。
-

▲術後2週間目の眼底写真。硝子体出血はほぼ吸収している。糖尿病網膜症が原因の硝子体出血であった。視力(0.4)。
網膜硝子体牽引症候群
| 病名 | 網膜硝子体牽引症候群 (聞きなれない病名ですが、ちょくちょくあります。) |
|---|---|
| 症状 | 見えにくくなる、ものがゆがんでみえる |
| 病態 | 網膜の視力に最も大事な場所、黄斑という場所が引っ張られて、いたんでしまう病気です。引っ張っているのは硝子体です。硝子体はもともと人間の目のなかにある透明なゼリー状のものです。年齢とともに誰でも硝子体はちぢんできます。通常なら硝子体がちぢんだ結果、網膜と離れますが、この病気の場合は、体質的に黄斑と硝子体のくっつきが強いためおこります。 |
| 治療 | 症状が軽ければ、経過観察(自然治癒の可能性があるため)、悪化するようなら硝子体手術 |
-

▲眼底写真。黄斑の一部が円形黄白色(硝子体がくっついている部分)。”真っすぐな線がゆがんで見える”症状で受診。視力(1.0)。
-

▲写真1の断面図(OCT).網膜が引っ張られて、すきまがあいている(オレンジ矢印)。青矢印が硝子体。
-

▲経過観察3ヶ月後の断面図(OCT).写真2にみられたすきまがなくなり、硝子体も網膜から離れた(青矢印)。ゆがむ症状も改善した。
網膜細動脈瘤による黄斑浮腫
| 病名 | 網膜細動脈瘤による黄斑浮腫 |
|---|---|
| 症状 | 見えにくくなって、ものがゆがんでみえる |
| 病態 | 長年かけてコレステロールなどが、血管の壁にたまってくると、血管の壁が弱くなり、ふくらんできます。これが、網膜の血管(動脈)におこった状態です。ふくらんだ血管の壁からは血液の中の水分が漏れることがあります。視力に大事な黄斑に水漏れが広がると(黄斑浮腫)、視力が落ちたり、ものがゆがんだりします。ときには動脈瘤が破裂し、出血することがあります。黄斑に出血が広がった場合、急激に視力が低下します。 |
| 治療 | 状況によって、経過観察したり、レーザーで治療します。黄斑に濃い出血が広がった場合は、ガス注入、または手術する場合もあります。 |
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▲青矢印が網膜細動脈瘤。まわりに出血、水漏れがある。黒矢印が黄斑。
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▲写真1の断面図(OCT).赤矢印のように盛り上がっているところは水漏れしているところ。
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▲レーザー治療後1か月。出血はなくなり、水漏れもなくなった。
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▲写真3の断面図(OCT).盛り上がっている部分がへこんだ(水漏れがなくなった)。
特発性黄斑上膜
| 病名 | 特発性黄斑上膜 |
|---|---|
| 症状 | 右眼だけでみるとものがゆがんでみえる。右目と左目で、ものの大きさが違う! |
| 原因 | 網膜の中でも一番視力にかかわる大事な場所である黄斑の上に、膜がへばりついている状態。膜が網膜にへばりついて縮むことによって、網膜にしわができます。このしわが、ものがゆがんで見えたり、視力が落ちる原因です。 |
| 治療 | ものがゆがむ症状が強いようなら手術します。ただし、完全には元に戻りません。手術目的は悪化予防と考えてください。 |

▲眼底写真です。黄斑上膜は比較的透明で写真にははっきり写りませんが、矢印部分に網膜のしわがあります。

▲網膜の断面図です。矢印部分が黄斑上膜です。

▲手術後の網膜の断面図です。黄斑上膜は取り除かれています。
翼状片(よくじょうへん)
| 病名 | 翼状片(よくじょうへん) |
|---|---|
| 原因 | 紫外線(戸外労働者、漁師さん、沖縄地方などに多い) |
| 治療 | 手術でとります。そのあと、正常な結膜を覆います。治療時期は、乱視の増加、翼状片が、瞳を覆う前。 |

▲黒目の表面に、膜(翼状片)が張っています。

▲翼状片手術後。手術後も黒目の白い濁りは残ります。このため、視力が落ちる前にとるようにしましょう。
ドライアイ
| 病名 | ドライアイ |
|---|---|
| 症状 | ゴミが入ったようにコロコロする まぶしい 疲れる |
| 治療 | まずは目薬(1日6回)、目薬で効かないときは、涙点(涙の出口)をふさぐ治療を行います。 |

ドライアイの方です。黄緑色のツブツブが黒目のキズです。

正常な方です。黄緑色のツブツブはありません。
眼窩脂肪ヘルニア
| 病名 | 眼窩脂肪ヘルニア |
|---|---|
| 病因 | 本来目の奥にある脂肪が前の方に出てきてしまった状態。脂肪が前に出てこないようにせき止めている膜がお年とともに弱くなったのが原因です。だいたい両眼におこります。 |
| 治療 | 見た目に困るとか、異物感が出てきたときに手術で治します。 |

黄色く盛り上がっているのが脂肪です。

手術後2か月です。
後発白内障
| 病名 | 後発白内障 |
|---|---|
| 症状 | 白内障手術したあと、しばらくしてまた見えにくくなった・・・ |
| 原因 | 白内障は水晶体が濁る病気です。水晶体はまわりは透明な袋に包まれていて、その袋の中に、白内障の濁りが詰まっています。白内障手術は水晶体の濁りだけを吸い取り、透明な袋はわざと残し、その袋の中に、眼内レンズを入れます。わざと残した透明な袋が、手術後濁ってしまうことを後発白内障といいます。 |
| 治療 | レーザーで治療します。レーザーは痛みません。だいたい5分くらいの治療です。 |
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後発白内障がある状態です。視力0.1。
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レーザー治療後です。四角の形に後発白内障の濁りが取れています。視力0.9。
白内障手術後に生じた黄斑浮腫 (Irvine-Gass syndrome)
| 病名 | 白内障手術後に生じた黄斑浮腫 (Irvine-Gass syndrome) |
|---|---|
| 症状 | 白内障手術して良く見えるようになっていたのに、またみえにくくなった |
| 原因 | 白内障手術によって目の中が多少いたんでしまいます。このとき、傷を治そうと、いろいろな化学物質が出てきます。この化学物質が網膜の血管に働きかけ、血管から水分が漏れてくるのが原因といわれています。 |
| 治療 | まず、内服薬や、ケナコルトAというお薬を注射します。それでも効かない場合は手術で治す場合もあります。 |
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白内障手術後2カ月目のOCT(網膜の断面図)赤矢印部分に水がたまっています。オレンジ色矢印の部分にわずかに網膜剥離があります。視力0.4。
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ケナコルトAテノン嚢下注射をおこない1週間目。たまっていた水がなくなっています。視力1.0。
白内障の硬さと手術の難しさ
白内障手術のポイントの一つとして、白内障の濁りを小さなカタマリに分割(核分割)があります。白内障の濁りはたいていの場合、そのまま器械で吸えるものではありません。ある程度の大きさに(4分の1から6分の1)に分割して、それぞれ、器械で吸っていきます。白内障の濁りには軟らかいものから硬いものまでさまざまです。硬さは、濁りの色である程度わかります。透明→白色→黄色→茶色→こげ茶色の順で硬くなります。透明が軟らかい白色が普通、黄色がちょっと硬い、茶色以降が硬いです。もちろん硬いものほど、分割しにくく、手術が難しいです。
手術をするなら、白内障の濁りが固くなる前、手術のしやすい時期にしておくことをおすすめします!

淡い白色。軟らかいです。
白色。この時点までに手術をすすめます。
こげ茶色。手術は難しいです。待ちすぎです。
乱視のある方の白内障手術
乱視とは”乱”という字が想像させるような、どうにもしようがない病気ではありません。近視とか、遠視と同じように、通常メガネをかければ、見えるようになります。
一方、白内障手術をしても、今までは乱視を矯正することは通常しませんでした。乱視のある方は、白内障手術後も乱視用のメガネが必要でした。さらには、乱視が強すぎる場合は満足のいく視力が出るメガネが作れない場合もあります。
ALCON社製アクリソフ IQ TORICは軽度から中等度の乱視を軽くすることができます。この眼内レンズを使えば、手術後、メガネをはずせる確率が今までより高くなります。(※全員メガネをはずせるわけではありません)
乱視用眼内レンズは保険適応がありますので、費用の負担は通常の白内障手術と同じです。当院では、術後乱視の影響で裸眼視力が低下すると予想される患者さまには、御説明のうえ、基本的に乱視用眼内レンズを使用します。

▲乱視用眼内レンズ。通常の眼内レンズと見た目そう変わりはありません。

▲[左] 乱視のある方で白内障手術前の見え方
[中] 乱視のある方で白内障術後(通常の眼内レンズ)
[右] 乱視用眼内レンズを使用した見え方

▲角膜形状解析装置(トポグラファー)です。角膜乱視の程度、角度を測定する器械です。

▲トポグラファーの検査結果画面です。直乱視(縦方向の度数が強いタイプの乱視)のパターンです。
白内障手術+乱視用眼内レンズで治療された方々の経過

春季カタル
| 病名 | 春季カタル |
|---|---|
| 症状 | かゆみ・異物感・充血・まぶしい 春季カタルは重症化したアレルギー性結膜炎です。小学校から高校生ぐらいの年代、男の子に多いです。まぶたの裏側にぶつぶつ(乳頭増殖)ができるのが特徴的です。ひどくなると、黒目にもキズができます。春から夏にかけて症状がひどくなり、冬場にはましになります。 |
| 治療 | 以前はステロイド剤を結膜下に注射したり、まぶたの裏側のぶつぶつを切ったりしていました。最近新しい目薬(タリムス点眼)が発売され、多くの場合目薬だけで治療できるようになりました。ただし、これらの治療は症状をおさえているだけなので、再発しやすいです。再発しては、目薬を再開、治っては目薬中止というように経過を見て、成人になり、自然と治るのを待ちます。 |

▲9歳男児 かゆみ、めやに。上瞼の裏側は大きなぶつぶつ(乳頭)があります。

▲点線で囲まれた部分はトランタス斑と呼ばれるもので、白目が堤防状にはれています。

▲フルオレセインというお薬をつけると、黒目の表面の傷がわかりやすくなります。黄緑色のつぶつぶが傷です。
飛蚊症と網膜裂孔・網膜剥離
| 病名 | 飛蚊症と網膜裂孔・網膜剥離 |
|---|---|
| 症状 | 突然、黒い糸くず、点々などが見える。 |
| 治療 | 飛蚊症自体を治すことはできません。年齢とともに誰でも出てくる症状の一つだからです。しかし、飛蚊症が出たら眼科には必ず受診してください。なぜなら、網膜剥離というほうっておくと失明してしまう病気がひそんでいるかもしれないからです。 網膜はく離になれば、入院手術が必要です。網膜剥離は網膜裂孔(網膜に穴が開くこと)が原因です。網膜裂孔の段階であれば、レーザーで治療できます(入院の必要はありません)。早期発見が重要です。 |

▲青色点線で囲まれた部分が網膜裂孔です。

▲網膜裂孔のまわりに一部網膜剥離になっている部分があった(青線で囲まれた部分)。網膜剥離の範囲が狭かったので、その周りをレーザーで治療(白い部分)を行った。6ヶ月経過したが、網膜剥離の拡大なし。







